目次
ガイドコートとは
ガイドコートとは、パテやサフェーサーの表面に見られる小さな傷、またはピンホール等を視覚的に確認しやすくするための物です。
一般的に液体タイプと粉末タイプの二種類があります。
パテ等を施工した上から塗布し、軽く研磨することでガイドコートを落とし、ガイドコートが残っている箇所は凹みやピンホール等があることになります。
基本的に使用したパテ等と違う色を使用することで、より目視しやすくなります。
図のように研磨したときに面が出ていなければ、ガイドコートが残ります。
液体タイプガイドコート
液体タイプのガイドコートは、その名の通り液状のガイドコートです。
基本的にエアゾールタイプが多く、パテの上に薄く塗装をする感じで塗っていきます。
簡単に広範囲を塗ることができますが、余分な箇所に付着しないように、マスキングが必須になります。
マスキングをしなければ、その後の全体の仕上がりに影響してきますので、注意してください。
粉末タイプ(ドライ)ガイドコート
ドライガイドコートは粉末状のガイドコートです。
専用のスポンジ(バフ)等で塗布していき、軽く研磨して落としていきます。
用途は液体タイプと全く同じなのですが、ドライタイプは乾燥時間もなく、またマスキングも不要なため、効率が良いのが特徴です。
ガイドコートの使用方法
①ガイドコートの吹き付け
パテである程度の面出しが出来たら、エアゾール式のガイドコート塗料をパテの表面に薄く吹き付けます。
ドライガイドコートのようなスプレータイプでないものでも同様に、薄くつけるのがポイントです。
②面の確認
ガイドコートの乾燥後、表面を面出しの要領で研磨します。
この段階で、凹みのある部分はガイドコートが残ります。
③凹みが浅い場合
少しの研磨でガイドコートがなくなった場合は、面が綺麗に出ていることになるので、面出しは完了です。
④凹みが深い場合
少しの研磨でガイドコートがなくならない場合は、一度ガイドコートを全て落としてから、ポリパテを薄付けしていきましょう。パテが乾燥したら、①に戻って上記の作業を繰り返しましょう。
ガイドコートの注意点
ガイドコートを使用する際の注意点としては
- 厚塗りしない
- 完全乾燥してから研ぐ(液体タイプ)
- 当て板等を必ず使用する
- 再度パテを盛る際には、余分なガイドコートをしっかり落とす
という点が重要になります。
一つ一つ注意点を紹介していきます。
厚塗りしない
ガイドコートは塗装ではなく、面出しの補助道具です。
厚塗りをしてしまうと研ぐのに時間もかかってしまいますし、せっかく面が出ていたとしても、何度も研いだせいで凹み箇所が出てくる恐れがあります。
完全乾燥してから研ぐ
液体タイプのみに言えることですが、ガイドコートが完全に乾燥してから研ぐようにしましょう。
完全に乾燥していないと、ガイドコートが伸びてしまったり、しっかり研げない等のトラブルになります。
厚塗りも完全に乾燥に時間がかかるため、注意しましょう。
当て板等を使用する
ガイドコートの目的は「面出し」です。
しっかりと当て板等を使用しなければ、面が出ているかが確認できません。
ガイドコートを研ぎ落とすことが目的になってしまうと、強く研いでしまったりしてしまうので、確認作業という事を意識しながら行うようにしましょう。
再度パテを盛る際には、余分なガイドコートをしっかり落とす
ガイドコートを使用し面出しをすると、凹んでいる部分にガイドコートが残ります。
この場合は再度パテを盛るのですが、しっかりと残ったガイドコートを落としてからパテを盛りましょう。
ガイドコートが残ったままパテを盛ると、パテの剥離等のトラブルになりますので注意しましょう。
まとめ
今回は正確に面出しをするためのガイドコートを紹介してきました。
パテ研ぎは非常に難しく、正確に面出しをするためには技術や経験が必要になってきます。
ガイドコートを使用すれば、パテの凹凸が目視で確認できるため、より正確な面出しをすることができます。
作業効率も良くなるため、余分なパテを使用することも少なるかと思います。
面出しをする際には、是非使用してみてはいかがでしょうか?
パテに関する記事も書いていますので、合わせて読んでいただければ幸いです。
PRO HONPOではガイドコートに関する商品も取り扱っております!
本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
コメント