プライマーとサフェーサーの必要性!その役割の違いについて紹介!

塗料

自動車等の塗装をする時に【プライマー】【サフェーサー】という言葉を聞いたことはありませんか?

自動車以外にもプラモデル等で使用したりするのですが、なぜこれらを使うのでしょうか?

今回はプライマーとサフェーサーの違いや必要性について解説していきます。

 

プライマーとサフェーサー種類や役割

プライマーやサフェーサーと言っても様々な種類があり、それぞれに合った用途が存在します。

 

 

プライマーとは

プライマーとは、塗装の下地と上塗りを繋ぐ役割を持つものを指します。

自動車鈑金では、サンドペーパー等で下地処理をした後に、直接塗料を塗ることは基本的には出来ません。(出来なくはないのですが、塗料の食いつきが悪く、すぐに剥がれます)

プライマーは下地に強力に食いつくもので、プライマーを塗ってから上塗りを行うことで塗料の食いつきが段違いに向上し、塗料が簡単には剥がれなくなります。

プライマーは別名【密着剤】とも呼称されており、つまり被塗装物と塗料やサフェーサー等の密着を促進する、接着剤のような役割を持った製品です。

自動車のような金属はもちろん塗装が剥がれやすい特殊なプラスチック等にも使用します。

 

 

サフェーサーとは

サフェーサーとは、塗装の下地と上塗りを繋ぐ役割を持つものです。

本質的にはプライマーとサフェーサーは似た製品ですが、厳密には役割が異なります。

プライマーは下地の食いつきに重きを置いた製品ですが、サフェーサーは上塗り(塗料の塗装面)を重視した製品です。

つまりより表面を平滑に整えたり、発色を良くしたりする場合にサフェーサーを使用します。

よく液体状のパテと聞くこともありますが、サフェーサーは下地の磨き傷やピンホールを埋めて綺麗にしてくれるため、塗装では必須と言えるでしょう。

サフェーサーと言えばグレーが多いですが、最近では白やピンクといった上塗りの色に合わせた種類も出てきています。

プライマーが被塗装物に塗料等を塗れるようにするもので、サフェーサーはプライマーの上に塗ることで、塗料が被塗装物に強力に密着するように出来る製品です。

僅かな用途の差ですが、塗装を行う上では重要です。

 

 

プライマーサフェーサーとは

プライマーサフェーサーとは、プライマーとサフェーサーの両方の利点を兼ね備えた製品です。

つまり下地への食いつきを改善しつつ、プラサフの上から塗装する塗料への密着力も兼ね備えた便利な製品です。

プラサフを使用する際には、サンドペーパー等での表面処理が必要になります。

これは被塗装物の表面を荒らし表面積を増やすことで、プラサフの密着力を最大限に引き出すためです。

また、製品にもよりますが防錆機能を持つ物も販売されていますので、金属に塗装する場合は防錆機能を持ったプラサフを使用することを推奨します。

プラサフの利点は、何といっても金属や樹脂等多くの材質に対して塗布できる点です。

これが、一般的にプラサフが広く使われている理由です。

 

 

 

ウォッシュプライマーとは

ウォッシュプライマーとは、金属に塗装することで、防錆と下地塗装が同時に行える物です。

特にアルミニウムはプラサフの食いつきが悪く、下地処理が面倒な部材でしたが、ウォッシュプライマーであればアルミニウムの下地も一度の塗布で完了することが出来ます。

ウォッシュプライマーは金属の表面に付着すると、金属の表面を薄く腐食させ表面積を増大させます。

その腐食させた部分に密着するため密着力が高いのです。

プラサフはサンドペーパー等で表面処理をすることで表面積を増やし密着させるのに対し、ウォッシュプライマーは金属表面を腐食させることで表面積を増やし、密着力をUPさせるのです。

プラサフもウォッシュプライマーも、表面を荒らして表面積を増やし密着する点は同様ですが、表面を荒らす過程がペーパーがけor腐食という点で異なるのです。

ウォッシュプライマーを使用する際にサンドペーパーで下処理を行うと密着性があがりますが、ウォッシュプライマーを使用する上でご注意頂きたいのは【水分】です。

ウォッシュプライマーはアルコール系の溶剤を使用しているため水分を呼びやすく、その水分が塗装に悪影響を及ぼしがちです。

なのでウォッシュプライマーを使用する前にヒーターやドライヤーで被塗装物を熱して水分を飛ばす必要があります。

 

ちなみに、ウォッシュプライマーとエッチングプライマーは、呼び方が異なるだけで内容は同じものを指します。

アメリカ式がウォッシュプライマーで、イギリス式がエッチングプライマーのようです。

 

 

まとめ

今回は【プライマー】と【サフェーサー】ついて解説していきました。

下処理だけをしてそのまま塗装するよりも、塗装が剥がれにくく綺麗に仕上がるため、プライマーとサフェーサーは使用していきたいですね。

サフェーサーを使わなくてもいいか、という方もいらっしゃると思いますが、最終的に塗装した後に「下処理の傷が目立ってしまった」という問題も無くなると思います。

塗装工程が増えるため面倒と思うかもしれませんが、最終的に仕上げは格段にやりやすくなるので、是非これらを使用してみてください。

 

 

PRO HONPOでは各種プライマーとサフェーサーを取り扱っております。

PRO HONPOプライマー&サフェーサー各種

 

塗装に関する記事も書いていますので、よろしければそちらも合わせて読んでいただければ幸いです。

 

 

 

 

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

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