愛車を長く綺麗に維持する上でメンテナンスは重要ですが、意外と見落としがちな箇所が【車の下回り】です。
車は雨水や凍結防止剤等を直接受けますが、ボディーは洗車をすれば洗い落とすことができます。
しかし下回りは洗車もしにくく、水分も溜まるため錆等が知らないうちに進行していくことがあります。
今回はそんな錆びやすい下回り等に効果のあるアンダーコートについて紹介していきます。
アンダーコートとは?
アンダーコートとは、主に車の下回り等に対するコーティングのようなものです。
似たようなものでシャーシブラックがありますが、アンダーコートは特殊塗装で塗膜が厚く防錆効果も高いです。
また塗膜が厚いため、防音効果も期待できます。
アンダーコートとシャーシブラックの違い
基本的にどちらも車の下回り保護という役割ですが、アンダーコートはゴム質(一部を除く)、シャーシブラックは固い塗膜という違いがあります。(メーカーにより違いがあるため注意)
アンダーコートは完全に乾いてもゴム質なため、触ると多少のべたつきがあったりしますが、シャーシブラックは通常の塗装のようにべたつきはありません。(シャーシブラックには水性と油性があり、油性は乾いても多少のべたつきが残るタイプもあります。)
耐久性はアンダーコートの方が強く、シャーシブラックは衝撃や飛び石等で剥がれてくる場合があるので、車検毎の施工が有効的です。
参考画像
・シャーシブラック施工後のホイールハウス内
・アンダーコート施工後のホイールハウス内
アンダーコートの有効な地域
アンダーコートは海沿いや雪の降る地域以外は施工しなくても問題ない、と言われることもありますが、実は全ての地域で有効です。
雪の降らない都市では冬になると凍結防止剤(塩化カルシウムや塩化ナトリウム)が散布されます。
車にとって塩分は天敵で、驚くスピードでどんどん酸化させていきます。
・実際にアンダーコート等を施工せず錆びてしまった車の足回りと下回り
こうなると錆止めを施工しても手遅れなので、錆びる前にアンダーコート等で下回りを保護する事が大切です。
施工方法
アンダーコートを施工する際には、施工箇所の洗浄等が重要になってきますが、大まかな作業手順を紹介します。
- 施工する箇所をしっかりと洗浄する
- オイル等が付着しているなら、オイルクリーナーで脱脂をする
- 施工してはいけない箇所等をマスキングする(ダンパー摺動部やベアリング等)
- 完全に水分が乾いてからアンダーコートを施工する
- アンダーコートが乾くまで水分が付着しないように注意する
しっかりと洗浄しなければ、アンダーコートが密着せず、剥がれてきてしまいます。
ダンパー等の摺動部に付いてしまうと、ゴムパッキン等を傷つける可能性があるため注意してください。
アンダーコートは乾燥後も多少のべたつきがあるため、乾いたかどうかが分かりにくいです。
そのため、乾燥時間は使用したアンダーコートの説明文を守るようにしましょう。
アンダーコート クリヤー(半透明)
基本的にアンダーコートはブラックが多いですが、クリヤータイプ(半透明)もあります。
昨今ではハイブリッド車やEV車が多く、下回り等には配線が多く通っています。
この時に通常のアンダーコートを施工していると、配線の色が分からないという事になりますが、クリヤータイプを使用すれば確認もしやすいです。
また半透明なので、見た目が気になる方にも最適かと思います。
まとめ
アンダーコートやシャーシブラックを施工する事により、車の錆や腐食をかなり抑える事ができます。
またアンダーコートは密着性が高いため、シャーシブラックよりも剥がれにくく長持ちし、塗膜の厚さにより防音効果も期待する事ができます。
海沿いや雪の降る地方限定で効果があるように思えるアンダーコートやシャーシブラックですが、どの地域でも施工する事により車の状態を良く保てるので、是非施工してみてはいかがでしょうか?
PRO HONPOではアンダーコートも販売しております。
他にも塗装に関した記事を書いていますので、合わせて読んでいただければ幸いです。
本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
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