塗装において重要なことはいくつもありますが、塗装前の下処理は特に重要になってきます。
どんなに綺麗に塗料を吹いても、下地の時点で埃等の異物があれば台無しになってしまいます。
ではどのように異物を除去すれば良いのでしょうか?
今回は塗装前に拭き上げるだけで、細かな埃等を除去できる【タッククロス】を紹介していきます。
タッククロスとは?
そもそもタッククロスとはどのような物なのでしょうか?
タッククロスはガーゼにワニス等の特殊な粘着剤を浸透させたクロスです。
この粘着剤により、埃やゴミ等の細かな異物を吸着させて除去します。
基本的に塗装前にはサンディング等の処理をするため、通常のクロスでは取り切れない場合が出てくると思います。
実際に通常のクロスで拭き上げた後に、タッククロスを使用し再度拭き上げると、タッククロスが真っ黒になるぐらい汚れを吸着します。
それぐらいタッククロスには細かな汚れを取り除く効果があるのです。
タッククロスを使用した塗装と、不使用の塗装では、ぱっと見で違いが分かってしまうぐらい、クオリティに差が出ることもあります。
タッククロスの使い方
タッククロスを使用する際には袋(ケース)から取り出し、一度広げ、再度折り畳んでから使用すると使いやすくなります。
タッククロスはゴシゴシと拭き上げるものではなく、サッと撫でるようにして使用します。
そのため一度広げることで、塗装面に対して優しく拭き上げる事ができます。
ブローガンとの併用
タッククロスは基本的に細かなゴミの除去に使用するため、大きな異物はブローガンで飛ばす方が効率が良いでしょう。
ブローガンで除去できなかった異物を、タッククロスで取り除くイメージです。
ブローガンにも種類がありますが、イオンブローガン等を使用すれば静電気の除去もできるため、より仕上がりが綺麗になってきます。
静電気もゴミを吸い寄せる性質があるため、できるならイオンブローガンと併用していきたいですね。
タッククロスの種類
タッククロスにも種類があり、静電気防止できるタイプもあります。
こちらはエアブローをすると埃が舞い上がってしまう環境に最適でしょう。
しかしあまり強く擦ると、摩擦により静電気が発生してしまう可能性もあると思いますので、加減には注意してください。
FINIXA (フィニクサ) Tack rags smooth スムースタッククロス
まとめ
塗装の際には気を付けることは多数ありますが、やはりブツ混入はなかなか避けられない要素だと思います。
塗装時の埃等は技術ではどうしても回避することは難しいでしょう。
ですが下準備をしっかりすることで、リスクを最小限に抑えることができます。
そのためにはタッククロスのような道具を使用することをお勧めします。
下準備は面倒かもしれませんが、塗装が終わった後にブツ取りが多ければそれだけ効率も下がってしまいます。
今回はタッククロスの事について紹介してきましたが、ブツ取り等、その他のことも記事にしてありますので、よろしければそちらも合わせて読んでいただければ幸いです。
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