スプレーガンのトラブルシューティングについて紹介していきます。
スプレーガンは長く使っていると様々なトラブルが発生しますが、原因と対策にはある程度の傾向があるので、下記の内容から原因を探して頂き、適切に対策をすることで長く使うことができます。
息切れの原因と対策
息切れとは、塗料やエアがスプレーガンの先端から一定の間隔で出ず、プスプスと途切れるような感じで吐出される状態を指します。
この状態では当然、まともに塗装作業を行うのは不可能なので、ガンを修理する必要があります。
センターカップ・サイドカップの場合
(1)塗料容器に十分塗料が入っていない
→塗料を補充する
(2)塗料容器を傾け過ぎている
→塗料容器をなるべく地面に対して垂直にして使用する
(3)塗料回路がつまっている
→溶剤で洗浄する
(4)塗料ノズルが緩んでいるか傷ついている
→塗料ノズルを絞め直すか、新品に交換する
吸上げ式の場合
(1)塗料の粘度が高すぎる
→塗料の粘度を下げる
(2)カップの蓋の空気穴が詰まっている
→カップの蓋を掃除し、蓋の穴がきちんと空いている状態にする
(3)Oリングが摩耗しているか、ニードルパッキンネジが緩んでいるため空気が混入している。
→緩んでいる場合は絞め込む。それでも治らない場合はOリングやニードルパッキンネジを交換する
パターンの形がおかしい場合の原因と対策
パターンがおかしいと言っても、様々な要因があります。以下を
確認し、どの問題かを正確に判断しましょう。
(1)パターンが上下どちらかに偏っていたり、三日月型になる場合
→パターンが本来の形にならない時は、多くの場合、エアキャップの穴が詰まっていたり、塗料が付着する等で左右のエアが均等に出ていない場合が殆どです。
まずはエアキャップを洗浄してください。それでも治らない場合は、エアキャップが破損している可能性があります。その際はエアキャップを交換しましょう。
(2)パターンにくびれが発生する場合
→この場合はエア圧が高すぎる可能性があります。エア圧を適正値まで下げて、再度試し吹きしてください。
→エアキャップを掃除すると解決する場合もあります。
その他のトラブル
パターンがおかしい場合の原因が、エアキャップによるものか塗料ノズルによるものかの判別法を紹介します。
(1)パターンを確認するために、いつものエア圧でガンを止めて吹く
(2)エアキャップを180度回転させて、(1)と同じ要領で吹く
→パターンが変わった場合
エアキャップが要因なので、エアキャップを掃除する
→パターンが変わらなかった場合
ノズルが要因なので、ノズルを掃除する
それぞれ掃除をしても直らない場合は、エアキャップかノズルを交換してください。
まとめ
今回はスプレーガンのトラブルに対する解決法を紹介していきました。
エアブラシでも似たようなことが起きたりするので、参考にしてみてください。
適切な洗浄やメンテナンスを行っていくことでこれらのトラブルも減っていくかと思います。
PRO HONPOでは洗浄やメンテナンスについても記事にしておりますので、ぜひ参考にしてみてください。
それでは本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
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