
エアブラシの洗浄&メンテナンスは重要!
皆様こんにちは。
皆様はエアブラシを使用したことはありますか?
エアブラシは細かい部品や模型、アートにネイル等様々な物に綺麗に塗装出来るアイテムです。
好きな色の塗料をカップに入れて吹き付けるのはもちろん、塗料を混ぜて自分好みの色を作り出し塗装することもできます。
スプレー缶ではできない芸当ですよね。
しかしエアブラシはスプレー缶等とは違い、使えば毎回洗浄をしなければなりません。
洗浄を怠ると詰まりの原因にもなり、綺麗な吹き付けが出来なくなったり、最悪使用できなくなります。
そうならないためにも、毎回洗浄をしてあげましょう。
使用後はもちろん、同じエアブラシで違う色を使用する場合も簡単な洗浄を行います。
この作業は頻繁に行うことなので一連の流れを癖づけておきましょう。
また、エアブラシの部品は繊細なものが多いので無理をせず丁寧に洗浄しましょう。
エアブラシの洗浄方法
step1

塗料カップに残った塗料を捨てます。
紙コップ等にティッシュを詰めたものでも大丈夫ですが、各メーカーからクリーニング用のポットも出ています。
使用すれば塗料ミストが飛び散ったりする心配がありません。
step2

塗料カップ内の塗料がなくなったら、専用の洗浄液を塗料カップに1/4の程度入れます。
洗浄液は使用した塗料によって異なるので、専用のものを使用してください。
step3

ウォッシュブラシ(筆でも可)を使い、塗料カップ内をこする様に洗います。
ニードルが見えているタイプのものは ニードル周りもよく洗います。
step4

テッシュなどでエアブラシの先を塞ぎ、押しボタンを操作しエアーを出します。
エアーの出口が塞がれているためエアーは塗料カップ側へブクブクと逆流し、エアブラシ内部で洗浄液が行き来し、効果的に汚れを落とすことができます。
これを一般的に「うがい洗い」と呼んでいます。
step5

ある程度うがい洗いができれば、洗浄液を排出します。
この工程を4~5回繰り返し、塗料経路をきれいにします。
step6

前工程までで、ある程度洗浄ができれば、洗浄液を含ませたティッシュ等で塗料カップ内側の汚れを拭き取ります。
step7

分解し、ニードルを取り出すと塗料がまだ付いていることが多いので、きれいに拭き取ってください。
ニードルは非常に曲がりやすいので、先端に引っ掛けたりしないよう注意してください。
step8

ニードルキャップを外し、ノズルキャップ、ニードルキャップもきれいにします。
これで簡単な洗浄は完了です。
図はニードルキャップを洗浄している画像ですが、ノズルキャップ内に塗料が残っていても上手く吹けない原因になりますので、これらは入念に掃除してください。
1本のエアブラシで複数の色を使用するには、毎回塗料経路を洗浄しなければなりません。
前頁の洗浄方法で洗浄した後、新しい色をを入れます。
この時に洗浄が不十分だと色が混じってしまい、きれいな色にはなりません。
また洗浄ができていても最初は混じった色が出ることもあるので「捨て吹き」をしてから吹きつけをしましょう。
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もしこのような事でお悩みでしたら、メンテナンス道具や洗浄剤も扱っておりますので、是非PRO HONPOにお問い合わせください!
分解洗浄の方法
分解洗浄は、その名の通りエアブラシを分解して洗浄する方法です。
わずかな塗料カスなどが残っていた場合つまりの原因にもなるので、分解洗浄は慣れておくのがいいでしょう。
分解洗浄は毎回行う必要はありませんが、定期的に行うことでエアブラシを長くお使い頂けます。
部品はかなり小さいのでなくさないよう注意し行いましょう。
また破損もしやすく、特にニードルの先端などは簡単に曲がります。
曲がると二度と使用できないので注意しましょう。
曲がったニードルを使用するとノズルも傷つき、どちらも交換しなければなりません。
エアブラシによって部品や分解手順も変わってきますので、ここでは大まかな分解手順の説明だけしていきます。
皆様は使用しているエアブラシの説明書を見ていただき、こちらで洗浄の方法を知ってもらえると幸いです。
step1
テールキャップを外し、ニードル止ネジを緩め、ゆっくりとニードルを抜きます。
step2
ニードルキャップ、ノズルキャップを外し、専用のスパナでノズルを取り外します。
step3
ノズルを外したノズル経路(本体部分)を歯間ブラシや筆で洗浄します。
step4
外したニードルキャップ、ノズルキャップ、ノズルを綿棒や筆等で洗浄します。
step5
ニードルに付着した塗料を拭き取ります。エアブラシ本体もやわらかな布やペーパーを使い塗料を拭き取ります。
step6
専用のスパナでノズルを取り付け、ノズルキャップ、ニードルキャップの順に取り付けます。
step7
ニードルを戻します。
ニードルを戻す場合は必ずニードルキャップを取り付けてからニードルを戻してください。
指でニードルが止まるところまでゆっくりと押し込みます。
※強く押し込むとノズルの破損の原因になります。
step8
ニードル止ネジをしっかり締め、テールキャップを取り付けて分解洗浄は完了です。
洗浄や分解の注意点

先ほど説明させていただきましたが、エアブラシを綺麗に使うには毎回の洗浄が非常に大切になってきます。
なのでエアブラシを使わない日が数日あった場合、十分に洗浄出来ていなければ、エアブラシの中に残った塗料が完全に硬化し、塗装作業に支障をきたす可能性があります。
こういった場合は、念のため再度エアブラシを分解し、ニードルやノズルを拭き取る等の作業を行うようにしてください。
ノズルの先端部分に塗料が残っていると、そこにダマが出来てしまい、上手く吹けないことが多々あります。
またその固まった塗料を取り除こうとして無理に擦ったり削ったりすれば、ノズルやニードルといった重要な部品に傷または曲がりが出来てしまい、部品の交換もしくは修理をしなければいけなくなってしまいます。
エアブラシは大切にお使い頂くことで、製品寿命が大幅に変わってきます。
パッキン等は溶剤でダメになったり、平年劣化でひび割れを起こしますが、定期的に交換してあげることで長くお使い頂けます。
まとめ
今回はエアブラシの洗浄をメインに紹介させていただきました。
エアブラシはペンのように持てて綺麗な塗装ができる優れものです。
それゆえ部品も小さく、とても精密に作られています。
しっかりと洗浄やメンテナンスをしてあげることで長く使用できるアイテムなので、現在エアブラシを持っている方はこれからもメンテナンス等を行っていってあげてください。
またエアブラシ塗装に興味のある方は是非一度手に取って使用してみてください。
缶スプレーでは出ない発色やミストの細かさで素晴らしい塗装ができるようになってきますよ。
またエアブラシにも種類があります。そんなエアブラシの種類によるメリットとデメリットを紹介している記事もありますので、参考にしてみてください。
今回紹介したクリーニングポッドや、エアブラシ本体、またエアブラシで必要な圧縮空気を作るコンプレッサーは当店でもお取り扱いしています。
興味のある方は一度覗いてみてください。
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