
皆さんこんにちは。
エアブラシを分解したいけど元に戻せるか心配・・・
洗浄したいけど、どの部品がどこに付いているのかが分からない・・・
こんなことはありませんか?
今回はエアブラシの分解に必ず役に立つ部品の名称や場所について紹介していきます。
なぜ分解が必要なのか
エアブラシを使用する上で各部品の名称や形状、役割や構造など知っておかねばなりません。
なぜならば、そのコンパクトさからもわかるとおり繊細な部品が多く、また作業中に「塗料が詰まる」「うまく吹き付けられない」などのアクシデントに見舞われることもあります。
そうなった時、「どこが原因か、どの部品が必要か、どうすれば直るのか」など知っているのと知らないのとは大きな違いです。
「調子が悪いから新しいのを買う」というのではなく、きちんとメンテナンスさえすれば長くお付き合いできるものなんですよ。
というわけで一度分解してみましょう。
分解時の注意点
分解の前に注意してほしいことがあります。
それはエアブラシのパーツは非常に小さく、なくしやすいということです。
大きさが数ミリの部品も多いので箱に入れながら、またシートに分解した部品を並べる等をして紛失を防ぐようにしましょう。
分解した部品を並べて置いとくと、組付け時に【この部品はココ】と分かりやすくなるのでおすすめです。
またノズルやニードルなどは繊細なパーツなので少し引っ掛けるだけで使えなくなります。
エアブラシの分解時には細心の注意を払いましょう。
エアブラシの各部名称と役割
それではエアブラシの部品を紹介していきます。
分解図を参考に見ていきましょう。
※各メーカーによって名称が異なることがあります。

参考:エアテックス
1.ニードルキャップ
ニードル(9)が折れないように保護カバーの役目と圧縮空気を整流するパーツです。
2.ノズルキャップ
ノズル(3)が破損しないようにする保護カバーの役目と空気の流れを、最も左右するパーツです。
3.ノズル
エアブラシでよく言われるノズルの口径サイズというのがこのパーツの出口径で、塗料の最大排出量が決まります。
デリケートな部品なので取扱いには注意が必要です。形状が変わる、又は破損するなどすると、吹き付けパタンの形状が悪くなったり、塗料が逆流するなどしてしまいます。
4.エアブラシボディ
エアブラシの大半を占める部品で、中に様々なパーツが入っており、それらを保護する役目もしています。
塗料カップ(19)を接続できるようになっており、エアブラシによっては塗料の注入口が直接付いているタイプもあります。
5.レバー(ボタン)
このレバーを押し込むことで塗料を噴射することができます。
6.レバープッシュメタル
レバー(押しボタン)がレバープッシュメタルを押し込むことで噴射機構を作動させます。
7.ピストンピン
レバーの引き幅で噴射量を調節します。レバー(押しボタン)がレバープッシュメタル(6)を押し、噴射機構を作動させます。
このボタンタイプの他にトリガーを引いて作動する「トリガータイプ」があります。
8.ピストンOリング
9.ニードル
塗料の噴射口を開閉する針状のパーツです。ニードルが適正な位置にない、又は先端が曲がったり折れたりするとノズルに塗料が溜まりきれいに噴霧できません。
ニードルは最も繊細な部品で、先端に少し指が触れるだけでも曲がってしまうことがあります。
細心の注意を払って取り扱いましょう。
10.ニードルOリング
11.ニードルOリング止めネジ(ニードルパッキンネジ)
12.ニードルガイド
ニードル(9)を保持するガイドです。
13.ニードルスプリング
14.スプリングガイド
レバー(5)の操作により、ニードル(9)を作動させるガイドパーツです。
15.ニードルストップネジ
ニードル(9)をエアブラシボディ(4)に固定するパーツです。このパーツが緩んでいると塗料が出ません。
16.テールキャップ
ニードル(9)とニードルのガイド機構を保護するパーツです。またエアブラシを持ちやすくするバランサーの役目も持っています。
17.ニードルアジャスターネジ
レバーの引き幅(ニードルの後退幅・作動量)を調整し、塗料の最大噴霧量を調整できます。
18.エアバルブボディ
コンプレッサーより送られた圧縮空気を受け止め、レバー操作により突起部が押されエアブラシにエアーを供給します。
19.塗料カップ
塗料を入れるカップです。その容量には大小さまざまなサイズがあり、エアブラシによってカップを取り外しできないタイプや交換・取り外しが可能なものがあります。
また、エアブラシ上部にカップがついている「重力式」、エアブラシ側面にカップを取り付ける「サイドカップ」、エアブラシ下部にカップを取り付ける「吸上げ式」があります。
基本的な分解組み立て手順
エアブラシによって分解手順は異なってきますが、基本的に後ろから部品を取り出していく感じです。(ノズル等を除く)
そして外していった逆手順で組付けていきます。
分解するときは、どの順番で分解していったかを忘れないようにしましょう。
なので、分解図のように部品を並べて置いとくとどの順番で組付ければ良いのかが分かりやすいので、慣れるまではこのような方法で部品を管理すると良いでしょう。
エアブラシをお持ちの方は、付いてきた取り扱い説明書もしっかりと読んでいただくと、より確実かと思います。
まとめ
今回はエアブラシの部品名称を紹介してきました。
部品名は思っているよりも大切で、説明書によっては分解図が無く、文章のみということもあります。
なので部品名を知ることでより説明が分かるようになったり、補修部品を注文する際に間違えることが減ったりします。
エアブラシを使用していくと避けられないのが洗浄です。
簡単な洗浄であれば良いのですが、どうしても何回かに一回は分解洗浄を行ってやる必要が出てきます。
しっかりと長く綺麗にエアブラシを使用するためにも、部品の名前を覚えといて損はないですね!
分解洗浄についても当ブログで記事にしてありますので、是非読んで参考にしてみてください!
またPRO HONPOではエアブラシの部品も取り扱っております!
それでは本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。